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先生たちのおうちは貧乏?(保育園エピソード)

更新日:2023年3月26日

今日の居残り保育中、5歳のRくんが木のおもちゃを壊してしまいました。

「あー」と言ったきり、特に気にする様子もなく遊びを続けようとしたので、

「ちょっとRくん、おもちゃ壊したのに平気で遊び続けんとってよ。この保育園のおもちゃはね、全部お金を出して買ってるんだよ」

と伝えると、

「えっ!?そうなん!」

と、とてもおどろいていました。

『食いついたここが肝心』と思い、

「そう、このおもちゃもあのおもちゃもRくんの〇〇組さんのおもちゃも、みーんなお金で買ってるんだよ。おもちゃだけじゃなくて、ぬりえの紙も、印刷のインクも、手を洗う水も、みーんなお金を払ってるんだよ」

Rくんは本当にびっくりした様子で、

「へー!そうなんや!しらんかった!」

としきりに感心していました。

いつのまにか、そばで遊んでいたAちゃんも

「わたしも全然しらなかった、だからおもちゃ壊したり、お水流しっぱなしにしたらもったいないね」

「うんほんまやもったいない」とRくん。

私が伝えたかったことをわかってくれたようでした。

「でもさー」

とAちゃん。

「そんなに全部買ってたら、先生たちのおうちは貧乏になるんやない?」

と、心配そうに聞いてきました。

Aちゃんは、園の先生たちがお金を出して園のものを全部買っていると思ったらしいのです。

(まあたまにはちょろっとした物を100均で買ったりはしますが)

そうくると思っていなかったので、

「あー、園の物はね、先生たちがお金出してるんじゃなくて、別のところからお金を出してくれてるから、だから、大丈夫だよ」

と伝えると、「ふーん」となんとなく理解してくれたようでした!よかった!


後から考えてみると、子どもたちがそう考えるのは自然なことですよね。

Aちゃんが先生たちを心配する優しさも素敵だし、話を聞いてわかってくれたRくんの素直さもとっても素敵でした。

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